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<写真でわかる! 特別支援学級の教室づくり>ひとりひとりが過ごしやすい教室環境づくり

不安の強い子供も安心して過ごせる物、場所などの環境を子供と一緒に整えていく。

岡山県公立小学校教諭 佐藤 紀子


基本はスクール形式を取っているが、学習内容によっては個別学習のスペースを使う子供もいる(黒板にあるのは1人ずつの連絡帳)。

落ち着ける個別スペース

教室前方の角と、教室中ほどの2カ所、仕切りで囲まれたスペースをつくっている。集中しにくい子供は、ここで学習したり作業したりして過ごす場所にしている。窓には磨りガラス風のシールを下半分にはっている(上の写真では右上の教師机に最も近い位置になっている)。


交流学級ごとの時間割

交流する学級が違っていると、それぞれの時間割が違っている。白地に書かれた教科は支援学級、青地は交流学級での授業というように表示している。
基本的にこれを見て子供たちは自分で動く。


貸し出しグッズも各種用意

リコーダーや文房具など、貸し出しグッズをそろえている。他の学級の子供も時に借りにくることもある。


余暇の過ごし方

集中力を高めたい、勝負事に慣れて負けても泣かないなど、その時々のめあてに合わせた遊び道具を出すようにしている。


特長に合った学習方法を取り入れる

文字を書くよりパソコンを使った方が学習がしやすい子供のために、パソコンを使える環境を整備し、いつでも学習に使えるようにしている。また、タブレットも3台用意しており、漢字の指書きや学習ゲームなどに活用している。


※この記事は2016年2月1日発行の『TOSS特別支援教育 第2号』に掲載されたものの再掲です。
一部、名称等が当時のものになっていることがありますこと、あらかじめご承知おきください。

※この記事へのお問合せはTOSSオリジナル教材HPまで。
https://www.tiotoss.jp/