<写真でわかる! 特別支援学校の教室づくり>シンプルで必要最小限の教室環境づくり
教室環境は、シンプルが基本である。必要な教材を視覚的に提示することで、子供たちは期待感と見通しをもって行動できる。
山梨県特別支援学校 武井恒
基本は、前面掲示しない。予定表や給食メニュー表などホワイトボードを使うことで、自由に取り外しできる。必要に応じて子供の近くにもっていって確認する。
ポケットカレンダー
ポケットカレンダーは、カレンダーの上に日付ごと、透明なポケットが付いている市販のカレンダーである。ポケットには、日付カード、休みカード、行事のイラストカード等が入る。1か月の見通しをもつことができる。
1日の予定表
予定表では、1日の授業をイラストと文字で提示している。また、必要に応じて授業場所の写真カードや始まる時間の時計カード等も提示する。見通しをもつためには、大切な工夫である。朝の会で1日の流れを確認し、帰りの会で1日を振り返るためのきっかけとなる。
日付天気枠
日付天気の枠にカードが入る。朝の会で、月、日、曜日を視覚的に確認しながら声に出す取り組みをしている。
給食メニュー枠
今日の給食を写真カードで確認する。実態に応じて写真の下に字を書く。給食は、期待感をもつ子供が多い。
教材ボックス
国語・算数の個別の授業の際に使う。各ボックスにはそれぞれ教材が入っている。A4の大きさが入るボックスである。キャスターが付いているので、使わないときは、教室の隅にしまっておく。持ち運びが簡単である。それぞれのボックスの教材が終わったら、花丸カードを貼り付けて達成感をもたせる。
※この記事は2016年6月1日発行の『TOSS特別支援教育 第3号』に掲載されたものの再掲です。一部、名称等が当時のものになっていることがありますこと、あらかじめご承知おきください。
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