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子供たちにこれまでのことを聞く

子供たちはこれまでに学校生活の仕方を身に付けている。転任者が担任しても今までのやり方を通すことが、安定につながる。

山口県公立小学校教諭 木田庄継



私は、昨年度、現任校へ転任し、知的障害特別支援学級を担任することになりました。
私の特別支援学級担任経験は、これまでに1回、1年のみです。
前任者が転出し、文書や他の先生からの引き継ぎのみで、子供たちの1日の動きがのみ込めず、1人で不安を抱えていました。
その時期にちょうど読んでいた「教育トークライン2023年4月号」(教育技術研究所)の向山洋一氏の言葉を頼りにしました。

子供にこれまでのことを聞いてみる。

まずは、子供に聞いてみて、そのやり方をやってみるのが、子供の心の安定につながると考えました。
「朝、教室に入ったら、何をするんですか?」


・荷物を片付けます。
・宿題を出します。
・連絡帳を書きます。
・交流学級の朝の会に行きます。


朝の支度の進め方は分かりました。
その後、日直のこと、1人1仕事のこと、交流学級への行き方などを聞き、「これまでと同じやり方で進めよう」と話をしました。
ふと、引き出しの中を見ると、子供によってちょっとした違いがありました。
色鉛筆とクレヨンの置く場所です。

これを全員一律にそろえようとすると、こだわりの強い子が気にするかもしれません。
引き出しの中の配置は、1年生時代の指導によるものと考えられます。
その時の学年団によって多少の違いがあるのでしょう。

交流学級のやり方に合わせる。

色鉛筆とクレヨンを、1年生は左半分に置いています。
5、6年生は右半分に置いています。
赤白帽子を、1年生は児童机の右側に洗濯ばさみで止めます。
5、6年生は、左側に直にかけます。
ぜひ取り入れたいと思ったのが、自閉症・情緒特別支援学級のくつろぎスペースです。
畳2畳分の場所で、休憩時間に子供たちがよくブロックで遊んでいる様子を見ていました。
時には、昼寝をしている子もいました。

畳でくつろぎスペースをつくる。

私の教室にも畳2畳分の場所をつくりました。

すると、休憩時間に畳の上で遊ぶ子が出てきました。

・子供にこれまでのことを聞いて、そのやり方でやってみる。
・交流学級のやり方に合わせる。
・くつろぎスペースをつくる。

以上の3つが、子供たちの心の安定のために、現在、私が心がけていることです。


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