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聴覚障害児も笑った! TOSS音楽指導(3年間の軌跡)③

ろう学校で TOSS 音楽実践3年目。ICT(SONG MAKER)を活用した実践 。

高知県立特別支援学校教諭・小松賀恵

 3 年目となり、音への意識が高まり、能動的に「聴く」という活動が、定着してきました。

ピアノ音 「ドミソ」(気をつけ)
ピアノ音 「ソシレ」( 礼 )
ピアノ音「ドレミファソ」で、立つ
ピアノ音「ソファミレド」で、座る

 時々、「ドレミファソファミレド」とフェイントをかけます。
 「どうなっていたら?正解? 」 座っている子を褒めました。

 次のコマでは「「ドレミの歌」を紹介し、振り付けをしながら歌ったり、「ドレミパイプ」を持って役割り歌いをしたりして、ドレミに意識が向く活動にたくさん親しませました。たっぷり楽しんだ後は、視覚情報と聴覚情報をつなげるために 「SONG MAKER」を使った授業を行いました。

<「SONG MAKER」で下記のページを作成>
https://musiclab.chromeexperiments.com/Song-Maker/song/6105040788520960

指示:chrome を開きます。「みんなの音楽 2022」という Classroom が開けたら、先生と同じところ(モニターに映している)を開きましょう。
発問:聞こえたのは何ですか?

発問:似ているのはどっち?
(かいだん)

説明:音の階段だから、「音階」というんだよ。言ってごらん 。
指示:「SONG MAKER 」で 階段をおりている節をつくりましょう。

 「SONG MAKER」 で、 おりている節やのぼっている節をつくったあと、次のように問いかけました。

発問:いつもやっている「ソファミレド」は、おりてる? あがってる?

 子供たちは、「おりている」と答えました。
 「その通り!良くわかってる!! すごい!」

 「あがってる? おりてる?」が、子供たちの中では「また来るぞ来るぞ!」と、授業のはじめの常套句として認識されており、心の準備が整っていたようでした。
ピアノ音「ドレミファソ」で、立つ 上がってる? 降りてる?
ピアノ音「ソファミレド」で、座る上がってる? 降りてる?

 3 年目では、このようにして TOSS 音楽発達マッピング(ピラミッド)の一番上にある
 教科としての特性に触れられるところまで、授業の質を高めることができるようになりました。

 聴覚障害児を対象にした音楽授業の実践を通し、音を聴く力を育て、その力で「聴いて情報を得る」という体験を積み重ねる学習は、聴覚障害児の今後の言語活動や生活体験の幅を広げることにも深く関わってくるのではないかと思いました。

(了)


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※この記事へのお問合せはTOSSオリジナル教材HPまで。
https://www.tiotoss.jp/