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特別支援学級の生徒が運動部で活動するために必要なこと

支援級の生徒が無理なく安心して部活動ができる、担任のコーディネートとは何か。

宮城県公立中学校教諭 岡拓真



勤務校では、入学時に、特別支援学級の生徒を含めて、全員が部活動に所属します。

支援級の生徒は、概ね文化部に所属します。
稀に、運動部に所属したいと申し出る生徒がいますが、多くの場合、本人、保護者、顧問とよく話し合った上で、文化部に所属するように促します。

希望した部活が団体種目の場合、チームワークを図ることができないことから生まれる諸問題が予想されるからです。
運動部を希望した生徒は、その「説得」によって、入りたかった運動部を諦めるのが通例になっています。

今年度、自閉症・情緒障害学級の生徒2人が、それぞれサッカー部、水泳部を希望しました。

競技経験はありません。担任である私は、本人の希望を尊重し、運動部に所属することを勧めました。

担任として顧問の先生にお願いしたのは次の2つです。

1       その子の特性に合わせて、練習内容をコーディネートすること。
2       1日10分でよいので、顧問の先生がその子と一緒に練習する時間を作ること。


また、放課後デイサービスの日や、体力に合わせて休んでもよいということも了承してもらいました。

運動部顧問も支援学級の子が入部してくることを好みません。顧問の特別支援教育に対する理解が進まない限り、本人の希望が叶うことはありません。

校内での理解と、顧問同意のもとでのコーディネートが必須です。


© 2023 TOSS,The Institute for Teaching-Skill Sharing.Printed in Japan

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