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「長期記憶支援教材」で、あの子も授業に参加できる!

既習事項がいつでも思い出せる環境にすることで、学習内容が定着しにくい児童も主体的に学習できる。

北海道公立小学校教諭 佐々木翔平



小学校高学年でも、かけ算九九が身に付いていない。
単元のまとめ問題をするころには、初めの内容をすっぽり忘れている。
わり算の筆算のような決まった手順をなかなか覚えられない。

小学校の先生であれば、だれでも一度はこのような子供を担任したことがあるでしょう。
特別支援を要する子供が、このような困り感を抱える背景は様々です。
その一つに、「短期記憶から長期記憶への接続の困難さ」があります。
定型発達の子供よりも、学習したことが、なかなか頭に残らないのです。

そんな子供たちのために用意したいのが、「長期記憶支援教材」です。
思い出してほしい大切な事柄を端的にまとめた掲示物を、教室の見えるところに貼ります。
それをいつでも見て良いことにします。
これだけで、特別支援を要する子供も、他の子供と同じ土俵に立てます。

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