「CCQ」「笑顔」「音数を減らした短い指示」
CCQ(Calm Close Quiet=おだやかに 近づいて 静かに)そして笑顔で、音数を減らす。
兵庫県公立小学校教諭 川原雅樹
CCQは、特別支援業界(?)では有名な言葉です。「おだやかに、近づいて、静かに」彼らに話しかけてあげてください。逆だと「怒ったように、遠くから、大きな声で」話すことになります。
発達障害の子供たちは脳の神経伝達がうまくいきません。日々起こる出来事の一つ一つに一喜一憂し、興奮し、怒り、テンション高く笑い……と、まるで毎日が甲子園のように生活しています。
そんな子供たちに大切なのが、CCQで話しかけ「低刺激で落ち着いた環境を提供すること」です。落ち着いた環境は、神経伝達物質の一つである「セロトニン」(幸せホルモンとも呼ばれます)の分泌を活発にさせます。CCQは、子供たち自身を落ち着かせることにつながります。そして、子供たちは、話しかけた人を信頼するようになります。
安心感をもたせ、彼らと信頼関係(ラポールといいます)を築くことは、特別支援教育の出発点ともなるのです。