<発達障害の子が熱中したTOSS教材>算数嫌いなわが子が「九九名人」になった!
~どの子も熱中する2つの理由~
山口県公立小学校 林健広
わが子が、「かけ算九九の助」に、熱中している。児童クラブに迎えに行ったとき、「父さん、ぎゅ〜してちょうだい」と言う。今まで聞いたことがない。母親には言うが、父親には言ったことがない。ぎゅ〜した。
「ねぇ、何があったと思う? いいことがあったの」「なあに?」「あの
ね、8の段まで合格した!」1〜8の段まで合格したという。クラスでダントツで1位だったという。双子のもう1人の子供も、合格したという。「父さん、算数って楽しいねぇ!」と言う。
家に帰ると、すぐに机についていた。何をしているのかなぁと思ったら、「かけ算九九の助」をしている。ぶつぶつと9の段を言っていた。「算数きらい」「塾やめたい」と言っていた双子が、やる気になってくれた。
なぜ、わが子がここまで熱中したのか。2つある。
1つめが、視覚で九九の意味がわかるからだ。ただ数字を覚えるわけではない。かぎ形の透明シートがある。ずらしながら読んでいく。下のように2×3=6、7×8=56の違いが、量としてわかる。視覚優位の子供にも優しい教具だ。
2つめが、1回読むと○を塗るシステムだ。わが子は「やった!」と読むたびに塗っていた。努力が目に見える形でわかる。
脳の報酬系が刺激され、さらに意欲が増す。
おススメ教具だ。
※この記事は2016年6月1日発行の『TOSS特別支援教育 第3号』に掲載されたものの再掲です。一部、名称等が当時のものになっていることがありますこと、あらかじめご承知おきください。
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