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肩を組んで歌うという経験

一緒に左右に揺れて歌うことが、こんなにも難しいことなのか。

埼玉県公立中学校教諭 豊田雅子



1 拍に乗れない事実

体育館で合唱練習をしました。歌えてはいるのですが、すっきりしません。欲しいタイミングで音が乗ってこないところに課題を感じます。拍を共有するために手をつないで歌わせました。すると、ノリがバラバラ過ぎました。Waveの練習かと思うほど、波打ったり、左右の手がバラバラに動いていたりしていました。さらに、そうなっても拍のタイミングを合わせ直そうとする姿が見えませんでした。

普段の授業で、指揮を振りながら歌うことを意図的に行っていました。ですが、1人での指揮では、タイミングを合わせるという拍の共有ができていなかったのです。そのことに唖然としました。

2 拍に乗る力

ふしづくりの山本弘氏が「拍に乗る力」について3つのことをあげています。

 ①拍の流れが体でつかめる(身体反応)
 ②拍の流れに乗って表現できる(身体表現)
 ③フレーズが感じられる(フレーズ感)
 
①~③を身に付けるには、手合わせ、ステップを踏む、輪になってフレーズで向きを変えるという活動をたくさんする必要があります。1人だけ注意され矯正されるという指導ではありません。仲間を参照したり、仲間と遊んだりしているうちにいつの間にかできているという状態にします。

3 手をつないで歌う

手をつなぐと、自然と笑顔が出てきます。その時の歌声は朗らかに聴こえます。この瞬間を積み重ね、仲間と拍を共有している感覚や仲間と共に息を吸って歌う感覚を身に付けさせます。

また、肩を組んで歌うと互いの距離感がグーっと近くなります。子供たちをこの段階に導くために、自然と手をつないで歌いたくなる音楽授業であり、学級経営をめざします。


© 2023 TOSS,The Institute for Teaching-Skill Sharing.Printed in Japan

※この記事へのお問合せはTOSSオリジナル教材HPまで。
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