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優れた教材の力

新潟県立高田特別支援学校教諭 野田晴高

センサリー・グッズ
教材

Q1,どういう工夫をした写真か

 知的障害児学校。障害に関わる色々な不安定な状況が想定される。よって、定評のある・力のある教材の力を借りることが年度当初は多い。
 上写真は「センサリー・グッズ」。児童が不安定になった時や心地よい刺激を求めた時に、手や足の副交感神経への刺激を要する児童には必須のアイテム。
 下写真は上から時計回りに「タイムタイマー」、「百玉そろばん」、「アタマげんきどこどこ」シート。個別の学習の時間や隙間時間での活用等さっと取り出せばあっという間に児童が集中する。説明しなくても取り組める左下のシート(「どこどこシート」騒人社)は、ホワイトボードマーカーで書け、ティッシュで消せるのも魅力的。

Q2,どんな効果があったか

 特に自閉スペクトラム症の児童に人気なのは、下記に再掲した「センサリー・グッズ」の写真の上に横に並んだ3つのグッズ(赤丸で囲んだもの)。

 暇があると常に教師に借りにくる。伝えたい言葉を多くもたない児童には、不安を取り除き、心地良さを感じる効果があると実感している。
 私の学級では、隙間時間に教師の許可を得て、貸し出すことにしている。
 教師を助けるアイテムを教室に常備することは、教師への信頼や安心、安定をもたらしてくれる環境設定の一部である。

© 2023 TOSS,The Institute for Teaching-Skill Sharing.Printed in Japan


(編集部より)※「センサリーツールふみおくん」(「センサリー・グッズ」写真下段)、「どこどこシート」「百玉そろばん」については、教育技術研究所にお問合せください。
TOSSオリジナル教材 https://www.tiotoss.jp/