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<教室でそのまま使える ! クラス全員が熱中する教材集>運動系チャレラン種目「フリフリ30秒」

30秒で全力を使いきれ! 腕も足も動かして、心拍数を上げることで、脳へ酸素をしっかりと送り込み、脳を起動させる。GO!&STOPで自分をコントロールするトレーニングも。

茨城県特別支援学校教諭 富山 比呂志

① 30秒でハイテンション→リラックス

1m×1mくらいの広さなら、教室で十分に確保できる。
このスペースがあれば、30秒で軽く汗をかくくらいの運動ができてしまうのが、「フリフリ30秒」。
100m全力疾走プラスアルファくらいの運動量となる。これにより心拍数が上がり、全身への血流がよくなる。 
「ストップ」がかかると同時に、動かし続けた手と足を止め、気を付けの姿勢に。この瞬間に、全身を巡った血流が脳にも到達。これで脳にも酸素が供給され、脳を起動させることができる。
気を付けの姿勢で記録を取っている間がリラックスタイム。興奮のスイッチを一気にオフにすることで、動と静の状態を自分でコントロールしていくトレーニングにもなる。

② 準備もお手軽。ルールも単純

歩数計(万歩計)は100円ショップでも手に入れることができる。
感度が微妙なものもあるが、チャレラン用ならこれで十分。手首と足首につけるためのヒモはマジックテープで止められるバンド(これも100円ショップで手に入る)を使うとよいだろう。
歩数計を手首と足首につけたら、ついつい教室中を走り回ってしまいたくなるだろうが、動けるエリアを限定するのがポイント。
教室の床に1m×1mの四角形の枠をビニールテープなどで貼っておく(または直径1mほどのフラフープを置いてもよい)。その中に立って、手と足をめちゃくちゃに動かすのである。
伝えるルールは2つだけ。

1、枠の中から出ないこと
2、 「ストップ」の合図で気を付けで止まり、動かないこと


③ 友達と一緒にやって楽しい雰囲気をつくること 

「フリフリ30秒」を教室で行う場合は、必ず複数名同時に行うこと。
一緒にやる人と見て楽しむ人がいて成立する種目である。
努力するための種目ではなく、楽しんで体を動かすことがメインであり、その雰囲気をつくってあげることが大切となる。
また、記録は書いて提示してあげること。記録を伸ばし続けられる種目ではないが、挑戦するごとの記録の変化は、一覧に書いてあげることである。 
ちなみに、この種目は1日2回くらいまで。連続で何度もやるとバテてしまい、授業に参加できなくなるので。


チャレラン(子どもチャレンジランキング)は、身近にあるものを使った遊び「チャレラン種目」で記録に挑戦し、友達と一緒に楽しむ活動。


このチャレラン種目は、『チャレラン遊びの大百科 改訂版』(教育技術研究所)に収録されています。

※チャレラン教材へのお問い合わせ・お申し込みはTOSSオリジナル教材HPまで。https://www.tiotoss.jp/


※この記事は2016年2月1日発行の『TOSS特別支援教育 第2号』に掲載されたものの再掲です。
一部、名称等が当時のものになっていることがありますこと、あらかじめご承知おきください。

※この記事へのお問合せはTOSSオリジナル教材HPまで。
https://www.tiotoss.jp/

© 2023 TOSS,The Institute for Teaching-Skill Sharing.Printed in Japan

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