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学習障害(LD)の子供もかけ算を覚えられた「かけ算九九計算尺セット『かけ算九九の助』」

視覚優位の子供は「かけ算九九計算尺セット『かけ算九九の助』」を使って、視覚的に九九を習得できる。

群馬県公立中学校教諭 横堀勇太



学習障害・LDのある小学2年生のAくん。
算数の授業でかけ算九九を覚えるのは一苦労でした。
暗唱に挑戦しても覚えられない。ノートに書いても覚えられない。
Aくんには集中力の持続が難しかったり、
かけ算の決まりや法則を理解するのに時間がかかったりするなどの課題があったのです。

しかし、ある教材を使うことによって、
彼は自分のペースで楽しくかけ算九九を覚えることができました。
ある教材とは、「かけ算九九計算尺セット『かけ算九九の助』」でした。
この教材が彼にとって良かったところは、視覚的に学ぶことができ、彼の得意な感覚を生かして学習できたことでした。
数字のみの暗唱と比べ、いちごやあかまるのような図を使いながら暗唱を行うので、量感を素早くつかむことができました。

さらに、「九九の助」は単にかけ算九九を覚えるための道具としてだけでなく、Aくんの学習意欲を高める手助けもしてくれました。
彼にとって、かけ算九九の暗記はそれまで苦痛に感じていた活動でした。
できないと机に伏してしまったり、イライラしてしまったりすることもありました。
しかし、「かけ算九九の助」は、答えが分かる安心感、操作しやすい安定感、ピタッピタッと合わさる快感があり、この楽しさが、彼のモチベーションを維持し、毎日少しずつ学習を進めるためのエネルギー源になりました。
成功体験が積み重なることで「できた!」という達成感を得やすく、彼の自信を深めることにつながりました。

また、「かけ算九九の助」を使うことで、Aくんの自分なりの学び方が尊重された点も、かけ算九九を覚えるのに大きく影響していました。
彼の場合、教室で他の友達と一斉に九九を暗唱する方法ではついていけず、むしろ一人で静かにリズムに合わせて覚える時間が必要でした。
「かけ算九九計算尺セット『かけ算九九の助』」は、彼の学習のペースや特性に合った個別対応が可能であったため、無理なくかけ算九九を身に付けることができたのです。


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