まぁしいの一年生の特別支援教育② 〜個人差が大きい! 問題を解決するスーパー教具〜
小学校教諭・インスタグラマー まぁしい
【差を埋めるには】
私の息子は3月生まれです。現在2歳児クラスに在籍していますが、年齢が小さければ小さいほど、成長の差が大きいと感じます。
小学1年生も同じように、入学したときの個人差はとても大きいです。ひらがなが100パーセント読める子もいれば、半分読めるか読めないかくらいの子もいます。一斉指導で進めていくためには、この差をいかにして埋めるかが重要です。ですが、休み時間など、授業以外の時間で個別指導をするのは、教師にも子供にも負担がかかります。
今回は、ひらがな、数概念、生活能力の3つのシーンで有効な、5分で差を埋めることができるスーパー教具を紹介します。
1 識字率の差を埋める! 「ひらがな輪郭カード」
「ひらがな輪郭カード」(TOSS Kids/販売:教育技術研究所)は、イラストをヒントにひらがなを覚えるカードです。
まだひらがなを覚えていない子でも、自信をもって読むことができます。出来る子も出来ない子も一緒に学習ができるので、出来ない子が目立ってしまうということがありません。イラストと一緒にひらがなを覚えたら、裏面はひらがなだけになっています。1枚のカードで2つのステップの練習ができるので、おすすめです。テンポよく褒め言葉をかけながら指導し続けることで、どんどんひらがなが読めるようになります。
2 数の概念の差を埋める! 「百玉そろばん」
数概念の発達には、実際に数量を見たり操作したりすることが大切です。「百玉そろばん」は、ブロックとは違い、机からパラパラと落ちることがないので操作が容易でおすすめです。全体指導として指導するときには大きな「教授用百玉そろばん」(トモエそろばん/販売:教育技術研究所)を使用します。
1年生の一番初めは0~10までの数の確認をします。そろばんの玉を弾くと、「カチッ」という心地よい音がします。この心地よい音と一緒に「1、2、3・・・・・・」と唱えていきます。数唱だけではなく、10の合成分解、2とび・5とびの数え方などの練習をすることもできます。TOSSランド(http://land.toss-online.com)はもちろん、私のインスタグラムにも様々な指導法がありますので、ご覧ください。
3 生活能力の差を埋める! 「五色ソーシャルスキルかるた」
1年生の子供たちにとって学校生活は新しいことだらけ。例えば、チャイムが鳴ったら席に着くこと、濡れた傘はくるくる巻いて傘立てに入れること、机から離れる時には椅子を入れることなど、数えたらきりがありません。育ってきた環境にもよりますし、経験がない場合もあります。それに対して1つ1つ丁寧に教える時間を割くのは、とても難しいことです。そんなときにおすすめなのが「五色ソーシャルスキルかるた」(教育技術研究所)。
毎日5分ほどで、学校の様々なルールやマナーを合言葉のように覚えられます。例えば、「つくえから はなれるときは いすいれる」。
教室移動の時に子供たちの椅子が出てしまっている。そんなときに教師が「つくえから」というと、子供たちが「はなれるときは、いすいれる」と言って、椅子を机の中に入れてくれます。説教いらずなので、先生も子供もどちらも幸せです。文字をまだ覚えていない子も、イラストを見て札をとることができるので、入学初期から実践することができます。
【まぁしい・小学校教諭】
小学校教諭18年目。
11年間の講師生活を経て採用試験に合格。
講師時代の特別支援教育に関わる経験や、TOSSサークルやセミナーで学んだ教育技術などを活かした授業や学級経営をしている。
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省エネ学級経営をテーマに、子供たちに手応えのあった教育技術を中心に発信している。
※この記事へのお問合せはTOSSオリジナル教材HPまで。
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