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ささエるマガジン 第1号

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特別支援教育に特化したマガジンです。 学校の先生方はもちろん、子育てに悩んでいる保護者の皆さまにも、ぜひお読みいただきたい内容です。 ライターはすべて、教育現場で実際に子供たちに…
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記事一覧

ささエるマガジン第1号 編集後記

ささエるマガジン第1号をご愛読いただきありがとうございます。 2月末をもちまして、第1号が完成いたしました。 皆様のお役に立つ情報をご提供できましたら幸いです。 第2号は3月~6月に順次公開していく予定となっております。 第2号のテーマは「2024年度のスタートダッシュを保証する特別支援教育」です。どうぞお楽しみに! 【編集長 小嶋悠紀】  みなさま、いよいよ「ささエる」が本格的に始動しました。  「日本中の先生から特別支援教育の素晴らしいヒントを集めよう」をコンセプトに、

即実践! 支援を要する子を目立たせない指導

個人差と時間差を考えず、支援を要する子の「できないこと」を目立たせることは教師の敗北宣言。 福岡県公立小学校教諭 樺島直紀 支援を要する子は「できないこと」が目立ってしまう できる子は、「褒められること」で目立つことができます。 しかし支援を要する子は、どうでしょう。 様々な学習場面で「できないこと」が目立つのです。 教師1年目、私の学級に勉強がとりわけ苦手なAさんがいました。 授業を開始しても準備ができていないAさん。 授業開始後、何をしていいか分からず、1人

超積極的指導で授業を変える。子供を変える。学校を変える。(第2回長谷川博之セミナーIN千葉(2023年11月8日))

埼玉県公立中学校教諭 長谷川博之

¥300

対人関係トラブルは図を使って解決できる!

子供からの聞き取りを可視化することで、問題行動が浮き彫りになる。 北海道公立小学校教諭 吉田沙智

私の対応が、関わり方のお手本になる!

発達障害の子供とほかの子との関係づくりは、教師がどのような言葉かけや見方をしているかによって決まる。 東京都公立小学校教諭 牧野花代 発達障害の子供に対して、その特性を理解することはもちろんですが、それ以上に、その子と他の子供との関係づくりについて、私は迷うことが多いです。 教師である私のその子への接し方は、ほかの子供にとってはその子との関わり方のお手本にもなるため、誤った接し方をするとその子の学級での居場所を脅かしてしまうことにもなりかねません。 これまでの経験を振り返

母親と離れる時に抵抗する子への手立て

「母子分離の不安」よりも、「環境の変化への不安」を感じる子だった。母親と協力し、不安を取り除く、安心感を与える等の手立てを講じた。 長野県公立小学校教諭 大川雅也  小学1年生のAくん。入学して1週間後の朝、学校玄関でお母さんと離れる時に泣いて抵抗した。それから毎日のように、母親と離れる時に、抵抗した。離れた後に、Aくんは駐車場へと向かう母親の後を追いかけた。それを職員が何とか止めて、落ち着かせた。  「母子分離の不安」かと思ったが、そうではなかった。母親と一緒にいる時も

<神谷先生の4コマ漫画>サングラスを外せないA子への対応

TOSS特別支援教育誌11号32ページの染谷幸二先生の記事を漫画化しました。 愛知県公立小学校教諭 神谷優美

書字が苦手な子が、書き始めた! 「ふみおくん」の効果

多動で書字が苦手な中学年Aくん。鉛筆を持って運筆系のドリルに取り組むこと数分。体が震え、「嫌だ〜」と言い出し、3分ともちませんでした。 「ふみおくん」の使用により、10分以上書き続けることができるようになり、自信を取り戻すことができました。 東京都公立小学校教諭 小林智子 「ふみおくん」は、教育技術研究所から販売されているセンサリーツールです。 センサリーツールとは、センサリーニーズ(感覚欲求)に応えることで、子供たちの感覚に働きかけ、様々な行動調整を行うための感覚刺激教

五色百人一首で変容した子供の事実

「誰かに分かって欲しかった」子供の言動は、教師へのメッセージの裏返し。 富山県公立小学校教諭 加藤綾乃 掃除中、ある子供の声が聞こえてきました。 「お前ら、なんで掃除なんかしてるの? バカじゃん!」   教室の入り口を塞ぎ、座り込んでいるのは小学校2年生のA君でした。   授業中に、教室の机の上を歩き回ったり、教室からの飛び出しがあったりしたと、当時、話題になっていました。 翌年、A君を担任することになりました。担任発表よりも前に、A君と繋がりを作りたいと思いました。

スモールステップで計画する力

一つのステップで目標達成が難しいとき、その目標をいくつかのステップに分けて、一つ一つ確実にできることを増やし、小さな成功体験を積み重ねることで、目標を達成することができるようになる。 YCCもこもこ香里園南教室 児童発達管理責任者 笹野達哉

特別支援学級の生徒が運動部で活動するために必要なこと

支援級の生徒が無理なく安心して部活動ができる、担任のコーディネートとは何か。 宮城県公立中学校教諭 岡拓真 勤務校では、入学時に、特別支援学級の生徒を含めて、全員が部活動に所属します。 支援級の生徒は、概ね文化部に所属します。 稀に、運動部に所属したいと申し出る生徒がいますが、多くの場合、本人、保護者、顧問とよく話し合った上で、文化部に所属するように促します。 希望した部活が団体種目の場合、チームワークを図ることができないことから生まれる諸問題が予想されるからです。

4つの手立てで子供の痛みに寄り添う。いつも一緒に、解決の道を探して

子供のつらさ・苦しさに共感する。どんな時でも寄り添い、一緒に解決策を考えていく。 広島県公立小学校教諭 平田千晶 ある年、小学2年生のソウタくん(仮名)を担任しました。 4月、ソウタくんは突然、次のように言いました。 「先生、僕のことを殺してください。僕は悪い子だから、消えてなくなればいいんだ」 私はびっくりしました。どうしてそんな言葉が出るのでしょうか。 ソウタくんには、友達を叩く・殴る・突き飛ばすなどの行為(他害行為)や手近にあるものを投げつける・切り刻むなどの行為

まずは関係性を良くすることに専念しよう

特別支援を要する子供だって、信頼できる大人の言うことは聞こうとする。問題行動に対しては、注意叱責するよりも「共感から始める」ことが大切だ。 宮城県公立中学校教諭 三浦裕司 1 身近な教師が「信頼できる大人」になる 今年度、自閉スペクトラム症傾向のA男を担任しています。A男には以下のような特徴が見られます。 ①他人との距離感が掴めず、とても近い距離で顔を近づけて話す ②納得がいかないことがあると、机をバン! と叩く ③女子生徒に対して触ったふりをしたり、時に直接触ったり

奇妙な行動でも叱らずに、一度受け止める

行動を本人にも体感させ、「アウト/セーフ」ラインを決める。最後に代わりの行動を一緒に考える。 北海道公立小学校教諭 赤塚邦彦 以前担任した太郎くん(仮名)。   太郎くんには、身近な大人の女性の手のひらを見るという行動がありました。 他の学級担任の女性の先生や学習支援員さん、介助員さんなど、対象は様々でした。   その方たちを見ると、そっと近寄り、さっと腕を取り、手のひらを見るのです。  「やめなさい!」と叱っても効果はないばかりか、パニックになったり、反発したりする