ささエる|特別支援教育総合WEBマガジン
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<ミニ特集>あの子の学習の苦手さに対応する合理的配慮(中学校)
図読法+マルチセンサリーで文章を読み取る文章の読み取りが苦手な子たちがいる。図読法とマルチセンサリーを活用することで物語を理解し、思考できる体験をさせる。
北海道公立小学校教諭 吉田沙智
知的学級として入学してきた4人は国語で教科書の音読練習をすると、どの子もスラスラと音読した。しかし、文章読解学習に入ると、途端に授業の歩みは遅くなり、ある子は固まり、ある子は目に涙を浮かべ、ある子は悲しみの
<ミニ特集>あの子の学習の苦手さに対応する合理的配慮(小学校高学年)
成功体験を積み重ね、無気力状態から立ち直る児童の実態に合わせた手立てを、保護者の理解と協力を得て行う。
愛知県公立小学校教諭 星野義和
小学校六年生A児。授業中は教科書やノートを出さず、机に突っ伏していた。保護者は、「できなくてもいいから、他の子と同じことをさせてほしい」と言う。できないことが積み重なり、無気力状態にあった。
対応1 保護者の理解を得る
保護者には、実態調査の結果やA児に必
<ミニ特集>あの子の学習の苦手さに対応する合理的配慮(小学校中学年)
その子に合った学習に調整する
その子が学びやすい方法、内容、場所に調整することで、学習に前向きになれる。
神奈川県公立小学校教諭 小塚祐爾
学習に対して非常に困難さを抱えるAくんを以前担任した。特に、国語と算数に対して学習を避ける傾向があった。
一方で、パソコンを使った学習には、進んで取り組むことが多かった。そこで、Aくんが学習に取り組めるよう、学習の調整を行った。
以下に、対応を述べ
<ミニ特集>あの子の学習の苦手さに対応する合理的配慮(小学校低学年)
文科省・合理的配慮3つの視点に当てはまる
小学校低学年実践文科省「特別支援教育の在り方に関する特別委員会(第3回)配付資料」には、以下のように載っている。「障害のある児童生徒等に対する教育を小・中学校等で行う場合には、『合理的配慮』として以下のことが考えられる。(ア)教員、支援員等の確保(イ)施設・設備の整備(ウ)個別の教育支援計画や個別の指導計画に対応した柔軟な教育課程の編成や教材等の配慮」(ア
<ミニ特集>あの子の学習の苦手さに対応する合理的配慮【巻頭論文】
アセスメントから合理的配慮へ教師の独りよがりの支援から脱却しよう。
長野県公立小学校教諭 小嶋悠紀
「学習の苦手な子供に効果的な教材や教え方はありますか」というQをいただくことがある。このような時に私は、「これについてはお答えができません。1人1人の状態像が違うからです」とお答えしている。
「学習の苦手さ」というのは、意外に大きなテーマである。
例えば書字を例に取ろう。
「インプット回路に困